【九里四里うまい（栗より）　十三里】

九里四里うまい　十三里
『いも先生』青木昆陽が、将軍吉宗の命で甘藷（薩摩芋）を江戸で試作したのは、享保１９年（１７３４年）のこと。それから五十年後ぐらいには、町に焼き芋屋ができその看板には、○焼とか『八里半』とか書かれたという。八里半は、栗の味に近いという江戸っ子の洒落です。

磐田でも戦後食糧難が続き、薩摩芋の栽培を行っていました。そんな時代背景の中で生まれたおかしです。形は、薩摩芋のようになっていますが、実際には、薩摩芋を使用せず、シナモンが表面にまぶしてあります。当時としては、大変にハイカラな物だったと思います。そんな面白い御菓子です。九里四里（栗より）うまい十三里！美味しいです。